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第80回山口大学医学祭の開催によせて

山口大学医学部保健学科長  山本 健

第80回山口大学医学祭の開催を心よりお慶び申し上げます。節目となるこの記念すべき医学祭が、学生の皆さんの熱意と協力のもと、無事に開催されることを、保健学科長として大変嬉しく、また誇らしく思います。

 

私自身も山口大学医学部医学科の平成元年の卒業生として、医学祭には深い思い出があります。特に印象に残っているのは、4年生の時にクラスの仲間たちと協力してステージの背景画を描いたことです。構想から制作まで、皆で力を合わせて取り組み、その作品が多くの方々から好評を得た時の喜びは、今でも鮮明に覚えています。もう一つの思い出は、当時創設されたばかりの写真部の一員として、フィルムカメラで撮影した写真を自ら現像・引き伸ばしして展示した経験です。フィルム1本で最大36枚という制限の中で、一枚一枚に思いを込めてシャッターを切り、暗室で現像液に浸す時間は、今思えばとても貴重な体験でした。こうした経験を振り返ると、現在のデジタル技術の進歩がいかに大きなものであるか、あらためて実感します。

 

私たちの頃は、医学祭は主に学生主体のイベントで、教職員とはやや距離のある印象もありましたが、現在は山口大学医学会総会および学術講演会と同時に開催されており、非常に意義深い取り組みだと感じています。「市民の皆様と学生の交流」という医学祭の理念に加えて、教職員を含めた多くの関係者が一堂に会し、交流を深められる場となっていることに大きな可能性を感じます。医学の発展と地域への貢献を担う学生の皆さんにとって、山口大学医学会学術講演会への積極的な参加は、学びと視野を広げるまたとない機会となることでしょう。

 

第80回という節目の年にふさわしく、学生の皆さん、市民の皆様、そして教職員の皆様にとっても、実り多く、記憶に残る素晴らしい医学祭となりますことを心より願い、応援の言葉とさせていただきます。

第80回山口大学医学祭

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