
第80回山口大学医学祭
第80回医学祭の開催によせて
山口大学医学部医学科同窓会
霜仁会 会長 福田 進太郎
この度第80回医学祭が開催されるにあたり霜仁会よりお祝いを申し上げます。
第77回医学祭が3年ぶりに現地開催されて以来ようやく以前の医学際の雰囲気と若い情熱の発散する空気感が戻ってきて定着しつつあるように思います。中止となった先輩たちの無念の思いも背負って一生懸創り上げた企画を、舞台の上や会場の出店などで爆発・発散して喜びあう姿を私も会場に足を運んで楽しませてもらっています。霜仁会も例年、学生活動支援の一環として医学際にも協賛金を援助しています。霜仁会報にも載せた皆さんの姿や笑顔を各地の支部会でご挨拶するたびにスライドで披露させてもらい先輩方に喜ばれています。
医学祭は比較的短期間の間に医学科・保健学科のみならず学外の方々とも協力して2日間の一大イベントを成功させるために企画・経理・大学との打ち合わせなど周到な準備と膨大なエネルギーを必要とします。採算度外視とはいいませんが、成功のために奉仕の精神で突き進む若者のエネルギーをいつも頼もしく思っています。また、会場に足を運んでくださる他大学の学生や市民の方々にも楽しみ、喜んでいただきながら山口大学医学部の矜持も示して欲しいと願っています。
クラブ活動もそうですが、先輩・後輩が普段の生活範囲を超えて一致団結し、無私の精神で忙しい時間をぬって成功させた医学祭の記憶は(成績の上下とは関係なく!)卒業後も皆さんの脳裏に母校の想い出の一つとして永く刻まれ人生の財産となります。この情熱的な経験は医師となった後も様々な局面できっと役に立ちます。
医学祭の終了後も授業や病棟・学外実習、CBT、OSCE、卒業試験、国家試験とハードルが続きますが確実に乗り越えて良き医師・社会人になられる日を心待ちにするとともに、今回の医学祭の成功により皆さんの連帯感、母校への想いがより一層深まることを心から願っています。